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エンリッチメント大賞2013 受賞!!

2013年10月18日

長崎ペンギン水族館では、ペンギンが自然の海を泳ぐ日本初の試みとして、平成21年7月に「ふれあいペンギンビーチ」を海浜部にオープンし、皆様に親しまれる人気の展示となっております。

この度、この取り組みが評価され、NPO法人市民ZOOネットワークが選ぶエンリッチメント大賞2013大賞を受賞しました!!

エンリッチメント大賞とは、動物園・水族館等に関する調査研究や普及啓発活動を行っている市民ZOOネットワークが、動物園等における環境エンリッチメントの取り組み(動物福祉の立場から、飼育動物の“幸福な暮らし”を実現するため、飼育環境に工夫を加えて、環境を豊かで充実したものにしようという試み)を評価し表彰する制度です。

平成14年度よりこの制度が始まって以降、12回目を迎える今年、長崎ペンギン水族館は初の受賞となりました!!

 

    

☆ふれあいペンギンビーチ☆

―以下、市民ZOOネットワークHP //shiminzoo.studio.site/ より抜粋―

 

【審査委員コメント】
「ペンギンが海を泳ぐ」という、当たり前の状況を飼育環境下で作り出した日本初の試みが評価されました。エンリッチメントの目標の一つに、自然に似せた機能を再現する、というものが挙げられますが、ここでは“自然そのもの”を利用しました。動物が快適に過ごせるための施設や体制づくりが実現している取り組みです。
2001年に水族館が現在の海沿いの場所に移転した当時から、「ペンギンを海で泳がせたい」という夢がありました。水族館に隣接する沿岸部分をネットと柵で囲い、砂浜のある入り江部分を「ふれあいペンギンビーチ」として、2009年7月にオープンしました。このビーチを利用するのは温帯に生息するフンボルトペンギンです。同館で暮らす67羽のうち老齢の個体などを除いた59羽から、毎日10数羽ずつが交代で出てきます。ビーチに出る個体は、その日の各個体の“希望”と体調、館内の展示とのバランスに応じ、担当者が毎日調整しています。その日のビーチ開始時間になると、飼育担当者の付き添いのもと、ペンギンたちは館内の展示場からビーチまで100mほど歩いて向かいます。それから数時間、ペンギンたちはビーチで自由に過ごし、終了時間になると担当者の誘導に従い、必ず館内のプールに戻ってきます。
飼育下のペンギンでは、歩行や遊泳ができる空間が制限されているため、運動不足や、それが原因の一つにもなる趾瘤症などの問題が起こりがちですが、ここでは見られません。また、飼育下ではめったに観察されない、海岸の波打ち際を早く移動する際におこなう、フリッパーを用いた“四足歩行”や、ビーチ内に侵入してきた魚を探索・捕食する行動が見られます。このように、行動の多様性を引き出し、運動量を増加させることで、健康面での改善ができました。
これまでの4年間、大きなトラブルや事故などもなく、継続してきた実績も大きく評価されました。来館者との適切な距離が保たれていることと、監視体制が整えられ、観察結果に基づく研究成果を飼育にフィードバックしていることの成果であると考えられます。今後も、ペンギンと来園者双方にとって、快適な空間であり続けることを期待します。

 

【エンリッチメント大賞 2013 応募総数と審査方法】

(募集期間) : 2013年5月1日~6月30日

(応募総数) : 58通(50件の取り組みに対し)

(審査方法) : 下記の審査委員による一次審査(書類)、二次審査(追加調査をもとにした審査委員会)により選定。

(審査委員) : 岩田 惠里 氏 (いわき明星大学 准教授)    川端 裕人 氏 (作家)

幸島 司郎 氏 (京都大学野生動物研究センター 教授)    正田 陽一 氏 (東京大学 名誉教授)

松沢 哲郎 氏 (京都大学霊長類研究所 教授)                   ※五十音順

 

 

 

長崎ペンギン水族館
(ながさき ぺんぎん すいぞくかん)
//penguin-aqua.jp/
〒851-0121 長崎県長崎市宿町3番地16
tel:095-838-3131

 

 

 

 

 

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