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コガタペンギンの受精卵移動とヒナの人工育雛

2021年06月25日

2021年5月27日に東京都 葛西臨海水族園よりコガタペンギンの受精卵を3卵搬入して孵卵器で温め、

6月9日、10日、13日に無事全ての卵からヒナが孵化しました。

3羽のヒナはスタッフが人工育雛で育てており、元気に成長しています。

 

国内のコガタペンギンは、5園館で55羽(2020年末時点)が飼育されており、

今後も国内で健全に飼育を続けるためには、繁殖を行える体制と技術の確立が必要です。

今回の受精卵移動は、国内で受精卵移動による繁殖実績を作ることをはじめ、

当館の繁殖技術の向上と個体数の増加を目的として実施しました。

当館では2015年にコガタペンギンを人工育雛で2羽育てたことがありましたが、

受精卵移動による繁殖は初めてでしたので、今回移動した3卵が無事孵化し、

ヒナが元気に成長していることをとても嬉しく思っています。

 

この度、受精卵の提供と技術指導をくださった、葛西臨海水族園のスタッフの方々に心より感謝申し上げます。

この3羽が飼育場で他の仲間と元気に過ごす姿をお披露目できるよう、引き続き育成に努めます。

 

搬入した受精卵3卵 6/9に孵化した1羽目のヒナ
(孵化時の体重:40.0g)
元気に成長している3羽のヒナ
※左から6/13生、6/9生、6/10生

 

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