コガタペンギンの受精卵移動とヒナの孵化について
2022年06月19日
昨年に引き続き、2022年5月20日に東京都葛西臨海水族園よりコガタペンギンの受精卵を6卵搬入しました。
卵は孵卵器で温め、6月2日、3日、4日(2羽)、5日、7日に渡り、全ての卵からヒナが孵化しました。
6羽のヒナはスタッフが人工育雛で育てており、元気に成長しています。
6月15日には田上長崎市長に報告し、激励のお言葉をいただきました。
国内のコガタペンギンは、現在4園館で42羽(2021年末時点)が飼育されています。
国内で飼育されているコガタペンギンは血縁関係にある個体が増えており、
遺伝的多様性を保つために葛西臨海水族園がオーストラリアからの受精卵移動を目標に取り組んでいます。
その受精卵移動を成功させるために、まずは国内で受精卵移動の実績を積むことと、
健全に飼育を続けるために繁殖技術を確立することが非常に大切で、
昨年は3卵、今年は6卵全ての孵化に成功し、受精卵移動による繁殖実績を積み上げることができたこと、
当館の繁殖技術の向上につながったことを嬉しく思っています。
昨年に引き続き、貴重な受精卵の提供と技術指導をしてくださった
葛西臨海水族園のスタッフの方々に心より感謝申し上げます。
今年の受精卵移動で孵化した6羽が飼育場にデビューし、
賑やかなコガタペンギンたちの姿をお届けできるように、引き続き成育に努めてまいります。
▽葛西臨海水族園ニュース:「フェアリーペンギンの受精卵を長崎ペンギン水族館へ移動しました」
https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=kasai&link_num=27428