飼育日誌/observation diary

ジェンツーペンギンの繁殖期(抱卵編)

2020年07月18日

ジェンツーペンギンの繁殖期(抱卵編)

 

突然ですが、「抱卵」とはなんでしょうか?

 

読み方は「ほうらん」です。

読んで字のごとく、卵を抱きます。

▲うつ伏せになって卵を温めるジェンツーペンギン(オス)

 

つまり、卵を温めることです!

ということで、今回はジェンツーペンギンの卵を温めるお話しです。

ペンギンたちは卵を温めるときは、お腹に羽が生えていない(皮膚が出ている)場所があります。

これを「抱卵斑(ほうらんはん)」といいます。

▲フンボルトペンギンの抱卵斑

抱卵斑は普段は閉じていて見えないのですが、卵を温めるときは、この抱卵斑を開いて

卵に自分の熱が直接伝わるようにします。

そのため、巣を作るジェンツーペンギンたちは、卵を温めるときはうつ伏せになっています。

 

卵を温めるのは、オスとメスとで交代します。

交代の頻度はペアによって異なりますが、おおよそ半日~2日程度で交代します。

卵を温めていないときは泳ぎに行ってリフレッシュしたり、エサの時間になれば走って飼育員のところにやってきます。

それ以外では巣の近くにいて、近づいてくる他のペンギンを威嚇して巣を守っていたりもします。

どんなことをしているのか、ぜひ観察してみてくださいね!

▲左 抱卵中のメス、右 巣に近づく他個体を威嚇するオス

 

 

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